[体位変換用具]について考えてみよう! | 種類と用途を解説します!!

以前に床ずれについて投稿しましたが、その時の話しの中ででてきた体位変換用具についてお話ししたいと思います。

長時間ベッドや布団で同じ箇所が当たっていると、床ずれを引き起こします。

最初は痒み程度でも、重症化すると大変なことになってしまいますので予防が必要です。

予防として同じ箇所が当たらないことにするのですが、寝ている方の体位変換用具を使用しないと1人ではとてもできません。

体位変換用具素材ウレタンを使用しているものも多いので、体位を変換する時間の間隔も長くなりとても便利です。

様々な形状タイプがあり用途にあわせて使用することになります。

大きく分けて4つです。

ロール状のタイプ・クッション性のタイプ・傾斜のタイプ・足を固定するタイプ4つになります。

順番にタイプごとの用途を説明していきますので参考にしてください。

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ロール状のタイプ

ロール状体位変換用具の一例です。

ロール状は長さが商品によって様々あります。

左の画像は、アイ・ソネックのナーセントEXで長さが200㎝あります。

用途は片方の肩付近からあてて、足の付近で折り曲げ足をのせて床ずれ予防をしその人にあったポジショニングを探せるのが利点です。

中の素材が特殊なチップを使用していているので、形をひろげたりよせたりして様々な部位対応できるのが特徴です。

右の画像は、加地のPOZ’ IN’ FORMで長さは85㎝のタイプです。

用途は、身体の下に入れ片方を浮かすことによって床ずれ予防をします。

特徴はクッションに持ち手がついてるので、体位を変換する時に楽にできます。

これ以外にも様々な長さがあり、用途にあわせて長さが選べることと中の素材形状記憶を使用してる商品が多いので多種にわたって使用できるのが利点です。

ただ体位を保つのに理想は30°と言われていて、その角度を考えると調節などは難しいかもしれません。

クッションタイプ

クションタイプは、それ単体で使用するケースよりもあわせて使用することが多いと思います。

上の画像は、どちらもケープの商品です。

左の商品は、スラップがついていて身体の下に入れることで位置がずれにくいようにできてます。

右の商品は、折り目がありますので用途が様々使用できます。

背中部分に入れるよりかは、頭、首、腕、足などの部位に姿勢が疲れないよう補助するのに向いてます。

この画像は、加地のクッションです。

先ほどのロールタイプ同様に中の素材形状記憶であるのが特徴です。

クッション性の場合ですと、ベッドで使用するより車いす使用するケースが多いと思います。

ベッドで使用する場合、腕や足などの体位の補助に向いています。

背中に入れて床ずれの予防にもなりますが、理想の30°難しいかもしれません。

患者さんが、傾斜タイプの感触抵抗ある場合にはクッションタイプがおすすめです。

市販のクッションとの違いは中の材質になりますので、腕や足などの補助目的でしたら市販のお好みの感触のものを使用するのがいいかもしれません。





傾斜タイプ

もっとも、一般的に使用されている傾斜30°のタイプです。

体勢の維持に、一番理想的角度が30°と言われているのでもっとも使用されるタイプです。

病院や介護施設などでもっとも使用されています。

そのため、種類も多種長さであったり豊富です。

左がアイ・ソネックスで右がケープの商品です。

傾斜がついているので、身体を傾けて差し込むだけでポジションをキープできるのが特徴です。

ただ、中の素材はウレタンを使用しているのがほとんどで当てた時の感触もやさしくキープしてくれるのですが、それでも違和感を感じ嫌がる方もいらっしゃいます。

その場合は、クッションタイプがいいです。

傾斜タイプ補助的商品です。

どちらも、アイ・ソネックスの商品です。

左は、傾斜が17°になっており足や腕、肩などの様々な部位への使用が可能です。

車いすにも向いていると思います。

右は、3点セットで両脇、足に入れて使用するケースが多いです。

身体が斜めになるのを嫌がる場合などに向いています。

傾斜タイプは、一番使われるので商品のサイズ様々でているので一番身体に合うサイズを選ぶといいです。

足固定タイプ

最後に足を固定するタイプです。

これは腰に床ずれ防止を使用した上でサポート的なもので、どちらもアイ・ソネックスの商品になります。

左の商品は、足を通して姿勢を楽にします。

横に持つところがあるので、パットを替える時体位変換する時にあまり力を加えずに行うことが可能です。

右の商品は、足をのせて姿勢を楽にします。

足固定タイプは、クッションや枕などでは足が疲れるなど患者さんがおっしゃった時に検討するとよいです。

まとめ

画像イメージ

以上、説明してきましたが傾斜のタイプが一番使用されて介護するには体位変換がしやすいと思いますが、使われる方が嫌がるようでしたらクッション性のものを検討するのがよいと思います。

私の場合は、傾斜のタイプの3点セットを使用していました。

祖母は、小柄だったので両脇からと足をのせる感じです。

クッションで1ヶ所が圧迫されないように、数時間ごとに場所をずらして使ってました。

背骨が圧迫骨折で一部分骨がでてたので3点の方があってたようです。

父の時も最初は、傾斜のタイプでしたが末期のガンで途中から長いロール状のクションに変えました。

転移が広範囲だったからか、傾斜のものは途中から痛がったので。

床ずれの予防は大事ですが、介護される方に姿勢が苦しくないかとか聞きながらベストを探すのが大切だと思います。

病院・施設などに入所している場合は、ほとんどのケースで貸し出ししてくれると思います。

自宅介護の場合レンタルの選択肢もありますが、介護保険の適用は特殊な体位変換用具使用が一般的です。

各市町村で違いがありますので、お近くの役所で確認してみてください。

介護用品は介護保険を使用しない金額になると、信じれないくらいの高額です。

介護保険の適用がない場合は購入した方がいいと思います。

下記のリンクからAmazonの体位変換用具の紹介ページへ行けますのでご覧ください。

Amazon体位変換用具一覧ページ

ご紹介したタイプ以外にも部位に合わせた便利な用具もありますので、体位変換用具が必要と感じている方は参考にしてください。

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