意外と怖い[床ずれ] 注意が必要と実感! | 予防と対策を考える!!
長期の入院やご高齢の家族をお持ちの方なら、よく床ずれができたとかは聞いたり見たりした事はあると思います。
初期症状ですと少し赤くなって、本人が虫に刺されたりして掻いてしまったと、勘違いしがちですが寝たきりや長期の入院でなくても床ずれの場合もあります。
さすがに重症になる前には気づいて診察を受けるでしょうが、初期だと本人も痛みを感じないケースも多いので事前に家族でケアするのがいいでしょう。
まず、床ずれとはどんなものか書いてみます。
床ずれとは
身体の一部分が長時間圧迫されることによって血流が悪くなり皮膚などに、血液が流れなくなって初期症状として赤く腫れてきます。
それを、そのまま処置しないと水疱や紫斑になり最悪の場合、筋肉や骨組織まで炎症が及んでたいへんな事になりかねません。
また、摩擦やずれ、皮膚が汚れていたりふやけていても床ずれになります。
持病によっては、床ずれを引き起こしやすくなってしまいます。
床ずれになりやすい原因
ベットや布団、車いすなどでの同じ部位への長時間圧迫。
特に骨の出っ張った部分。
オムツなどによる皮膚のムレや汗、排尿、排便による皮膚の汚れ。
体位変換や体を起こす時に生じる摩擦やずれにより皮膚が弱くなっている状態。
食事があまり食べられず栄養状態が悪かったり、持病によっても床ずれになりやすくなります。
持病は、背骨などの圧迫骨折、糖尿病、心不全などです。
私の祖母がそうでしたが、ご高齢になると背中が丸くなり背骨の圧迫骨折になって骨が出っ張っていると特に注意が必要です。
床ずれになりやすい場所
仰向けで寝てるケースの時間が長いと思いますが、その場合後頭部、肩甲骨の部分、背中の骨が少し出ている部分、尾骶骨の周辺、踵などです。
横向きで寝ている場合でも耳、肩、ひじ、腰の周辺、ひざ、くるぶしなどベッドや布団などに密着する箇所。
車いすの場合は、背中の骨が少し出ている部分、尾骶骨の周辺、座骨が考えられます。
父は、ガンで入院してましたが病状が悪化する前はベッドにいるより車いすに乗っているのが良かったみたいで、気がついたら座骨の周辺に床ずれができてました。
初期だったので、痛みでなく痒みがあり言われて見てみたらこんな所にって思ったのが記憶に残ってます。
父の場合、糖尿病もあったので尚更なりやすかったのかもしれないです。
床ずれ予防と対策
予防と初期の段階で治療するのがとても大切です。
ベッドや布団など長時間お休みになる場合、定期的な体位変換が必要です。
体位変換用具を使用しない場合ですと、2時間に1回はする必要があります。
体位変換用具(クッション性の物や30°くらいの傾斜がついているウレタンが入った用具など)を用いた場合は、4~6時間くらいが目安です。
体位変換をする時に体を引きずったりすると摩擦で床ずれの原因になりますので、持ち上げて行うようにしてください。
身体の清潔を保つ。汗や排尿、排便などは常にきれいにふき取る。
オムツを使用している場合、ムレないように通気性の良いものを選びこまめに交換して濡れたまま長時間あてたままにしないようにする。
入浴ができるようならば血行をよくして予防には効果的です。
入浴困難な場合は、定期的に拭いて清潔にしてあげましょう。
この場合、強く拭きすぎると皮膚が弱くなり床ずれの原因になってしまうのでやさしく拭いてあげてください。
栄養を十分に取りましょう。
これは、どなたにもとても大切なことだと思います。
高齢者や病人の方なら尚更、栄養のバランスと適度な水分補給が重要になってきます。
私の祖母や父もそうでしたが、食欲がなくあまり食べてくれないようならば市販されている栄養価の高い食品を摂り栄養状態を良好にするのがベストです。
入院されている場合ですと管理栄養士さんがいらっしゃいますので、相談するといいですよ。
父がガンなので食が細くなって残す量が増えた時に、親身になって少しでも食べれるようにと調理を工夫してだしてくれました。
自宅での介護の場合ですと、毎食工夫に工夫を凝らして食べさせるのはとても大変だと思いますので、市販されている介護食などを取り入れるのもいいと思います。
私の祖母が本当に食べてくれなくて市販の介護食などを取り入れて、食べてくれるもので栄養のバランスを調節してました。
市販の介護食は、食べる方の状態に合わせた(1)~(4)の分類に分かれているので選びやすいと思います。
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最後に
高齢者や病人にとって床ずれは、ひどくなると感染症の危険性があります。
なるべくならないように対策することが大事です。
なる予防に、体位変換を2時間おきにするのは難しいと思うので、体位変換用具を使用するとよいでしょう。
病院などでは、貸し出してもらえますが自宅介護の場合、クッション性の物か傾斜のついた体位変換用具を使用します。
傾斜のついた体位変換用具の方が、体位変換を行いやすいと思いますが患者さんによっては傾斜を嫌がるかもしれないのでその場合クッション性の体位変換用具を使用してください。
私の場合は、傾斜の体位変換用具を使用していました。
いくつかのメーカーより販売されていますが中身はだいたいウレタンだと思います。
中袋は、綿が多いですがメーカーや値段の違いはカバーが撥水など吸収性があるかどうかです。
寝ている場合ですと、汗をかくので吸収性は必要です。
車いすの場合、クッション性のものを座る所にひいてあげるのと背中の所にもあるといいです。
もし、なってしまっても初期の少し赤くなった状態で診察を受けて塗り薬を処方してもらったりして経過観察をして、骨の出っ張りが原因なら保護するパットなど検討するといいでしょう。
市販で、床ずれの塗り薬も販売されていますがはじめての時は病院の診察を受けて今後の対策などを相談するといいです。
現在の病院には、さまざまな専属の認定看護師さんがいますので自宅介護をするにあたっても色々相談しながらの方がいいと思います。
両親であったり祖父、祖母、子供さんの介護は、大切な人であってもとても大変です。
一人で抱え込まずにそれぞれ専門の方に話しを聞いてもらい相談をしてアドバイスをもらうと心強く感じます。
私は最初の頃、身内が協力的でなかったこともあり一人で抱え込んでしまい大変でした。
あることをきっかけに相談してアドバイスをもらうことで気持ちが少し楽になりました。
今は、病院でも介護施設などでもさまざまな専門職の方がいらしゃいますので相談することも介護では、必要なことだと感じています。
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