介護食を作るのにフードプロセッサーかミキサーか⁈ | 製造メーカー主要3社のフードプロセッサーとミキサーの商品をそれぞれ比較してみました!!
*2019年10月22日に大幅に内容を更新しました
調理家電は日々新商品の販売がされています。
商品を新たに見直して、フードプロセッサーとミキサーの比較をしました。
参考にしていただければうれしいです。
介護食を1日3食毎日作るのは大変ですよね。
栄養素のことを考えて食材を選んでメニューを決めて調理する。
楽しく食べてもらいたいから、好きな食材をメニューに組み込む工夫をしてメニューを決める。
喜んでもらえるメニューを探すために、料理の本やネットで調べてみて毎日の食事が単調にならないようにも考えて。
噛む力や飲み込む力が弱くなってたら、食材を刻んだり煮ものをとろとろに煮込んだりとろみをつけたりと調理に手間がかかってしまいます。
毎日の食事は大切ですけど、介護は他にもやることがたくさんあります。
調理の手間を少しでも省くための調理器具を活用することはおすすめです。
フードプロセッサーとミキサーが最初に頭に浮かぶと思いますが、2つとも購入すると金銭的にも大きいしどちらか1つにしようと思うと迷ってしまうと思います。
実際の商品で、できることを比較しながらの方が検討しやすいと思うので両方の商品をだしている3社で比べていきます。
参考にしていただけたらと思います。
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目次
フードプロセッサー・ミキサーそれぞれができること
基本的な違いは、フードプロセッサーは食材を粗めに切断する。
ミキサーは細かく切断するということです。
フードプロセッサーのイメージは、みじん切りやお肉のミンチなどで製品によって替え刃で生地やスライス、こねたり混ぜたりできる。
ミキサーのイメージは、牛乳などの液体を加えてジュースやスープなどを作る。
だと思いますが、メーカーによって付属の機能などがありますので参考にしてみてください。
フードプロセッサーとミキサーの両方を販売していて、人気のあるメーカー3社の製品で比較していきたいと思います。
パナソニック、ティファール、タイガーの3社です。
パナソニック
フードプロセッサー MK-K61-W
参考価格
Amazon:11,373円(税込)
楽天:11,875円(税込)
*追記 2020/0917
1台4役のMK-K48P-Wのタイプは、Amazonでの販売が無くなりました。
商品へのリンクを1台6役タイプのMK-K61-Wへ変更しました。
パナソニックのフードプロセッサーで人気タイプです。
品番の MK シリーズは3種類あります。
上の商品リンクは1台4役(きざむ、する、混ぜる、おろす)です。
介護食を作ることを考えると十分の機能だと思います。
ステンレス製のナイフカッターとおろし・とろろカッターの2種類でシンプルですが、調理の下ごしらえに刻んだり完成した料理を混ぜてムース状にしたりと機能は十分です。
価格的にも購入しやすいですし、パナソニック製品でこの価格なので人気が高いのも納得します。
その他の2種類でこのタイプとの違いは、カッターの種類が増えて機能が増えるのと、メインで使用されるカッター(きざむ、する、混ぜる)の刃がブラックハードチタンコードカッターになるので強度が高くなり短時間かつ食材に合わせて速度調節も可能になります。
価格の違いは
〇1台6役(きざむ、する、混ぜる、おろす、粗おろし、こねる)
品番 MK-K61-W
参考価格
Amazon:11,373円(税込)
楽天:11,875円(税込)
〇1台8役(きざむ、する、混ぜる、おろす、粗おろし、こねる、スライス、千切り)
品番 MK-K81-W
参考価格
Amazon:15,273円(税込)
楽天:23,180円(税込)
となります。
介護食以外にも便利に活用したい場合は、この2タイプですと調理の幅がグッと広がるのでおすすめです。
カッターの強度を気にされるのでしたら、ステンレス製より数段強度の強いブラックハードチタンコードを使用しているMK-K61-Wにされるといいと思います。
2タイプの商品ページを閲覧したい場合は
Amazon 上の商品リンクより商品ページに入り、そのまま少し下に降りて行くと「類似商品と比較する」があります。
そちらに3タイプ揃って掲載されていますので、そちらよりそれぞれの商品内容を確認してください。
楽天 上の商品リンクより商品ページに入り、右上部の検索窓のMK-K48P-WのMK以降を消して再検索してください。
3タイプ全てを表示します。
ファイバーミキサー MX-X501-N
参考価格
Amazon:11,642円(税込)
楽天:12,590円(税込)
ミキサーの刃はブラックハードチタンコートです。
特徴は、ふたの上部に「アレンジホール」と呼ばれている穴があり食感を残したいものを後から加えたり、水分を加水して味やとろみを調整することができます。
ミキサーは、葉野菜など食材によって空回りしてしまうことが多いですが「アレンジホール」から専用の「スムージーバー」でかき混ぜて効率よく調理ができます。
ミル付きの商品なのでふりかけなどの粉末やペースト、ウェットメニューを作ることが可能です。
価格的には刃がブラックハードチタンコードですので、フードプロセッサーの1台4役タイプに比較するとグッと高くなります。
ティファール
フードプロセッサー ミニプロ
参考価格
Amazon:10,421円(税込)
楽天:10,708円(税込)
1台7役(つぶす、混ぜる、きざむ、スライス、千切り、泡立てる、おろす)ルビーレッド プラスというタイプです。
メインで使用されるカッターはブラックチタンコートとなっています。
パナソニックのステンレス製より遥かに強度が高いですが、パナソニックのブラックハードチタンコードに比べると若干強度は弱いです。
カッターの強度を優先した場合、パナソニック製品とAmazonで600円程度、楽天はほぼ同一価格になっています。
どちらの製品でも介護食だけを考えた場合十分機能は満たされますので、選ぶ基準はそれ以外の交換カッターでの性能です。
機能的に実用的なのは、このティファールの製品だと思います。
1万円強で千切りとスライスが付いていると、調理の時短にとても役立ちますのでおすすめです。
パナソニック製品の場合、1台8役タイプでないと千切り・スライスは付いていません。
価格の面で考えるとこちらがおすすめです。
ミキサー ミックス&ドリンク
参考価格
Amazon:5,760円(税込)*追記2019/11/25 Amazonでの取り扱い中止になったようです。
*ティファール製品をAmazonで購入希望の場合は1つ上のランクのこちらのミキサーがおすすめになります。
ティファール ミキサー クリック&テイスト ルビーレッド BL143GJP
楽天:6,270円(税込)
ティファールのミキサーは3種類販売されています。
その中で最近新たに販売された、NEW製品ミックス&ドリンクです。
ミックス&ドリンクは2タイプあります。
上の商品リンクのホワイト・ミルが付いたルビーレッドの2タイプです。
性能の違いはミル以外は全く同じになります。
デザインがスリムながらパワーはしっかりあるのが特徴です。
ただ一般的な最低限のミキサー機能になりますので、介護食で考えると食材を水など水分と一緒にジュース状にしてそのまま飲むか、とろみ調整剤を足してとろみのある液状にするかになります。
とろみ調整剤はミキサーに入れることができませんので、容器に移し替えてから調節してください。
ルビーレッドのミル機能は、コーヒー豆などかなり食材が限定されると思います。
パナソニックのミキサーと比較しても刃の強度は弱いので、ミル機能も必要の場合はこちらでなくパナソニックの製品にした方が用途の幅が広がっていいです。
ミル付きのルビーレッドの参考価格
Amazon:6,906円(税込)
楽天:6,719円(税込)
ルビーレッドの詳細情報を確認したい場合、Amazonは上の商品リンクより入り下に降りて「チェックした人が他にチェックした商品」の中にあります。
楽天は上のリンクより一覧の中に表示されています。
タイガー
マイコンフードプロセッサー SKF-H100K
参考価格
Amazon:10,699円(税込)すりこみコースタイプ
10,750円(税込)ホイップコースタイプ
楽天:11,688円(税込)
タイガーのフードプロセッサーはこのタイプのみです。
AmazonのホイップコースタイプはAmazon限定のようです。
タイガーのHPを確認してもホイップコースタイプは確認できませんでした。
Amazon・楽天ともにタイガー製品で検索すると、見た目は同じで品番が違うのが幾つか確認できると思いますが、現在製造されているのはこのSKF-H100Kのみです。
メインのカッターはブラックチタンコートを使用しています。
特徴はカップがステンレス製です。
一般的な製品にはガラスを使用することが多いですが、ステンレスにすることによって丈夫で軽くなります。
4つのメニュー操作が用意されているので操作が分かりやすく、取り扱い説明書にスープなど液体系のレシピも掲載されていますので簡単調理が可能です。
フードプロセッサーとプラスして、ミキサーも購入しようか迷っている方にとてもおすすめな商品になります。
ミキサー ミル付きボルドー SKS-G700-V
参考価格
Amazon:5,733円(税込)
楽天:6,727円(税込)
タイガーのミキサーは4種類販売されていますが、ミル付きで上蓋の中央が開けられスムージスティックで混ぜられるこちらの商品がいいと思います。
ミキサーの難点は葉野菜などが空回りしやすい事です。
いちいち蓋の開け閉めせずにできて、使いやすくなっています。
ミル機能も比較的強力な方なので、使える用途も幅広いです。
最初のパナソニック製品と比べると機能はほぼ同じになっています。
カッターの刃がブラックハードチタンコートの分だけの違いで約半値です。
丈夫な刃を選ぶか、価格のお値打ち感で選ぶかになります。
タイガー製品でフードプロセッサーとミキサーを比べた場合は、価格の開きが5,000円程度です。
調理するものによりますが、流動食程度のものでしたらミルで作れます。
ムース状のしっかりした料理の場合は、幅広く調理できるフードプロセッサーがおすすめです。
まとめ
介護食を作る上では、食べられる方の噛む力や飲み込む力に合わせた状態にしなくてはいけません。
フードプロセッサーの場合ですと、食材を粗めに切削して食材の食感を残して料理の下ごしらえになる。
構造上、食材に対して刃は全体にあたるので粘度の高い場合でもペースト状にすることが可能です。
ミキサーは、食材を細かく切削して牛乳等の水分を加えることでジュース、スムージー、スープなどにできる。
ミル付きの場合は、ペースト状やウェットメニューを作ることが可能です。
ただ、どの食材もできるわけではなく粘度の高いものでは使用することができません。
刃は下にあるので、葉野菜などは空回りすることも多いです。
どちらにも長所、短所があり食べられる方の状態でどちらにするか決めることになりますが、どちらか1つだけ購入される場合は個人的にはフードプロセッサーがおすすめだと思います。
私の祖母の時は、歯はなかったですが飲み込む力は比較的あったので、フードプロセッサーで調理してました。
購入する時にミキサーも悩みましたが、食材もある程度限定されてしまうのでフードプロセッサーを使ってみてミキサーも必要かなぁと思ったら後で購入することに。
自身の経験ですと祖母はペーストやムース状の介護食、祖父は歯もあり柔らかければ普通の食事、後自分の食事でした。
なので、栄養のバランスを考えた料理を3人分作ってから祖父には少し柔らかくして、祖母にはフードプロセッサーでペースト状にして食べてもらいました。
大体の料理はペースト状にできてましたけど、問題は見た目だけでしたね。
どうしても単調な色が多くなるので、そこが悩みの種でした。
もしミキサーを使われる場合、飲み込む力が低下していると液体は誤嚥を招く恐れが高いので別の容器に移してから、とろみの調整をしてください。
冒頭にも書きましたが、毎日3食介護食を作るのはとても大変です。
フードプロセッサーやミキサーなどで時短するのは助かりますし、市販されている介護のレトルト食品を組み合わせるのもいいと思います。
フードプロセッサーやミキサーを使った介護料理のレシピ本も数多く出版されてますので、参考にするとレパートリーも栄養バランスもできていいですよ。
様々な方法で少しでも負担を減らせて、頑張っていけたらと心から思います。
*商品の販売価格は記事の更新日2019/10/22現在の価格になります。
*Amazon、楽天ともに出品者も複数おりますので、正確な価格を知りたい場合はリンクよりご確認ください。
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