[脊椎圧迫骨折]の原因、骨粗鬆症が本当に怖いと実感! | 原因と予防を解説します!!
高齢になってくると、様々な病気のリスクと予防が必要になってきますがその中で今回は、自分の経験から脊椎圧迫骨折について書きたいと思います。
祖母が脊椎圧迫骨折で背骨の部分が、一部ボコッと出ていたので同じ姿勢で横になっていると床ずれの原因になってました。
高齢の場合、その原因は骨粗鬆症であることが多いのですが、その事によって違う箇所をちょっとしたことで骨折してしまうかもしれません。
祖母の場合その後、庭でつまずいて転んでしまい大腿骨骨折で大変なリハビリ生活になりました。
加齢による身体の衰えは、自然的なことですが少しでも予防して元気で暮らせたらと思います。
脊椎圧迫骨折の原因
医学的な表現だと分かりにくいと思うので、当時担当の医師から説明された内容と成美堂出版「家庭の医学」を元に自分なりの表現で書いていきます。
専門的な表現とは多少違うかもしれませんが、一般の人には分かりやすくなると思います。
脊椎圧迫骨折は、背骨(脊椎)の骨と骨の間の箇所(椎体)の部分が骨折して押しつぶされたことによるものです。
背中からお尻の辺りにかけて起こることが多く、痛みがある場合には動くとかなりの激痛が走ります。
ただ痛みを感じないことも多く、知らぬ間に骨折していて骨の変形が進むこともあります。
私の祖母も全く痛くはなかったようで、触っても平気でした。
原因
高齢者がなる原因は、骨粗鬆症であることが多いです。
骨粗鬆症の場合、日常生活の動作や軽い力が加わるだけでも起こる可能性があります。
老人性後弯症ですと多発性圧迫骨折の原因になることがあります。
老人性後弯症は脊椎後弯症(背中が丸くなる病気の総称)の一種で、加齢が原因による背骨の骨の間部分(椎体間)の変形や骨粗鬆症により押しつぶされて起こるもの(老人性円背ともいいます)
高齢になってくると骨粗鬆症が原因で様々な箇所を骨折する危険性があります。
祖母の原因も骨粗鬆症でした。
骨粗鬆症という言葉はよく聞くと思いますが簡単に説明します。
骨粗鬆症
よく病名は耳にすると思いますが、高齢の女性に多く骨折しやすいです。
年齢とともに骨の質量が減少して最終的には骨がスカスカになり、もろくなって骨折をしやすくなります。
骨の質量が減っても自覚症状がなく、骨折して初めて症状に気づくことが多いです。
骨折の箇所は、背骨が多く腰や背中の痛み、円背という形で症状がでます。
60歳代になると手首、70歳以降には転倒による太ももの付け根の骨折(大腿骨骨折)が急増して寝たきりの原因になることがあります。
祖母の時の状態そのままな感じです。
骨が弱くなると本当にすぐ骨折してしまいます。
骨粗鬆症になる原因を考えてできる範囲で予防対策をして、少しでも元気でいてくれたら家族はうれしいと思います。
原因
骨を形成する力が弱くなってカリシウムの吸収力が低下することにより、骨のカリシウム量が減少して起こります。
骨粗鬆症は、原因のはっきりしている続発性と原因のはっきりしない原発性に分類されています。
続発性は、ステロイドの服用や関節リウマチなどが原因です。
この場合は、医師による治療の相談が不可欠になります。
原発性は、閉経後と老人性に分かれていますが加齢と閉経による女性ホルモンの欠乏が原因で自然現象と考えられているほか、カルシウムやビタミンDの摂取不足、運動不足などが原因ではないかと考えられています。
高齢の女性に多い理由は、そこにあるようです。
予防や骨粗鬆症になってしまってからでも、カリシウムとビタミンDの摂取、適度な運動がとても大切です。
次は、予防対策について書いていきます。
参考文献 成美堂出版「家庭の医学 第3版」
骨粗鬆症の予防
予防は、適度な運動、日光浴、カルシウム・ビタミンDを含んだ食事を摂ることがとても重要です。
対策となるとなかなか難しいですが、転倒を防ぐことも大切です。
まず、食事におけるカルシウムとビタミンDについてを書きます。
カリシウム
カルシウムが不足していると、骨粗鬆症だけでなく生活習慣病である高血圧、動脈硬化、糖尿病、アルツハイマー、変形関節症の危険性もでてきます。
1日に少なくても1000~1500mgは、摂取をした方がいいです。
高齢になってくると、食も細くなり量は食べれなくなるとは思いますが栄養のバランスを考えながら摂取するようにしてください。
主なカルシウムの数値を調べましたので参考にしてください。
魚介
ワカサギ 70g 315mg 丸干しマイワシ 30g 132mg
干しエビ 10g 710mg シジミ 中10コ 65mg
大豆
生揚げ 1枚 120g 288mg 木綿豆腐 150g 180mg
納豆 50g 45mg
乳製品
牛乳 200g 220mg ヨーグルト 100g 120mg
チーズ 25g 158mg
野菜
小松菜 95g 162mg チンゲン菜 100g 100mg
乾燥ひじき 10g 140mg 干しワカメ 5g 39mg
1日の摂取量を考えると結構な量を摂る必要がありますが、間食の時間に牛乳やヨーグルト等などで摂るよう工夫してなるべく多く摂取してください。
ビタミンD
ビタミンDも非常に大事で、カルシウムの吸収をよくする働きがあり、骨を作る上で欠かせない成分です。
ビタミンDは、食事からだけでなく日光浴により皮膚からでもつくられます。
主に魚やきのこに成分が、含まれてます。
こちらも主な数値を調べてみました。
魚
シラス干し 10g 6.1μg サケ 80g 25.6μg
ブリ 80g 6.4μg サンマ 100g 19.0μg
カレイ 100g 13.0μg
きのこ
干ししいたけ 6g 0.8μg きくらげ 2g 1.7μg
ビタミンDの1日摂取量は、50歳以上で5.5μgで上限は100μgまでです。
比較的1日摂取量は、摂りやすいと思います。
健康のために外出できる方は、日光浴もするとよいです。
カルシウム・ビタミンDの製品ごとの摂取量は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページより抜粋しました。
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まとめ
高齢になると骨粗鬆症でないにしても骨折は大変危険です。
まず、バランスのよい食事の中でカルシウムをしっかり摂るようにして適度な運動や日光浴をして予防するのが大切です。
適度な運動の目安は、ウォーキングで大体30分くらい、日光浴も室内ではなく外で日を浴びて30分くらいです。
あまり動けない場合は、室内で軽くストレッチかマッサージがいいと思いますが、その場合は担当の医師と相談の上決めてください。
転倒が一番怖いので足腰が弱ってきてるのならば、杖やシルバーカーを使用するのがよいです。
室内での転倒も多いので、杖は室内でも使用した方がいいです。
大腿骨骨折すると寝たきりになるケースも本当に多いですし、私の祖母は、シルバーカーと杖を使えば歩けるまで回復しましたが、リハビリは本当にきつそうでした。
途中でリハビリの辛さから止めてしまい、そのまま寝たきりになってしますケースも多いです。
少しでも予防して少しでも長く元気でいてくれることが、家族にとってうれしい事だと思っています。
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